• 3D光学スキャナー「iTero（アイテロ）」について
• iTero(アイテロ)導入のメリットをご紹介
• iTero（アイテロ）を用いた歯型採取の流れ　※インビザラインの場合

iTeroとは、口の中をスキャンする3D光学スキャナーで、精密な歯型を取得できます。インビザラインの作製における歯型取りおよび3Dシミュレーションに使用します。従来の印象材による歯型取りでは、粘土のような印象材を使用する必要があり、違和感や嘔吐反射などで歯型取りに不快な思いをさせる方も少なくありませんでした。
iTeroは、ペン型の口腔内スキャナーで口の中をなぞるだけで精密な歯型データを取れるため、従来の歯型取りと比べて患者さんの負担を大きく軽減できます。

口の中をスキャンするのにかかる時間は5～10分程度です。取得したデータはモニターに映し出されるため、さまざまな角度から歯並びを確認できます。従来の歯型取りのように、印象材が固まるまで待機する必要もありません。さらに、レントゲン撮影のようにX線も使用しないため、体に一切の負担がかからないこともメリットです。

iTeroで取得した歯型データをもとにその場で治療シミュレーションを行えます。あくまでも簡易的なシミュレーションではありますが、スキャン後約5分後には治療後の歯並びを確認することができます。シミュレーション画像をお見せしながら説明することで患者さんにより具体的な治療後のイメージを持っていただけます。

従来の歯型取りでは、粘土のような印象材を口の中に入れて固まるまで待つ必要がありましたが、iTeroは光を照射するだけで精密な歯型を取得できます。そのため、嘔吐反射も起こりにくく、誤飲の心配や顎が疲れることもありません。

iTeroは、光を1秒間当てるだけで6,000枚もの写真を撮影できます。そのため、歯型データの精度が高く、精密な治療に役立てられます。従来の歯型取りでは、印象材に空気が入ったり変形したりしてやり直す場合がありましたが、iTeroではそのようなことはありません。

iTeroは5～10分と短時間で歯型データを取得できるため、従来の歯型取りよりも早く治療を開始できます。また、データは瞬時にモニターへ映し出されるため、スピーディーに歯並びを確認できるなど、治療前の検査がスムーズに進みます。取得した歯型データはインターネットでアメリカのアラインテクノロジー社へ送信し、アライナーの作製を依頼します。インターネットを利用すれば瞬時に送れるため、従来の空輸と比べて1～2週間ほど早く治療を開始できるようになりました。

iTeroはレントゲンやCTとは違い、放射線や強力な磁気を一切使わずに歯型を採取することができるため、お子さんや妊娠中の方も安心して利用いただけます。また口に入るスキャン先端部は患者さんごとに新しいものに取り換えるため清潔です。

iTeroで取得したデータをもとに治療シミュレーションを行うことで、どの程度歯が動いているのか、ゴールまでどれくらいなのか確認しながら治療できるので、治療中のモチベーションアップにもつながります。